4月の長野県の住宅ローン金利ベスト3は、下表の通り。主な変動点は、①変動金利型は、3月の1位(住信SBIネット)と2位(群馬)が入れ替わった。群馬は金利の水準変動はなかったが、住信SBIネットがキャンペーン終了となって金利が上昇した。②適用金利最下位(高金利)は、変動がなった。③このような中で固定期間30年と35年ものは、1位(最低金利)と最下位(高金利)が住信SBIネットで同一。同行の引き下げ幅の大きさ(▲2.2%)を物語っている。留意しておく必要がある。

長野県内での住宅ローン取扱金融機関は、43行と変わりない。

定例調査「今月の最低金利提示行はどこか?」の4月版です。主宰が住宅ローンアドバイザー登録している住宅金融普及協会の住宅ローン金利情報検索機能を活用、毎月全金融機関の中で最低金利提示行(金利負担が最も軽い)と最高金利提示行(金利が最も重い)を把握しています。今月は、下表のとおりです。

変動金利型と固定期間選択型のうち1年と3年を除いて表中黄色マーク箇所が前3月と比較して変動したところです。固定期間10年ものの適用金利最低提示行は、3月は京都銀行と京都信金でしたが、今月は京都信金のみとなりました。同期間ものの標準金利最高提示行の北星信金は北海道名寄市が本店です。
固定期間15年ものと20年ものの適用金利最低提示行が埼玉信組となっています。これは同組合が創立60周年記念キャンペーンとして4月1日~6月30日までの期間限定で打ち出したもの。店頭表示金利は設定されていないので、期間終了後は自動的に同組合所定の変動金利に切り替えられるものです。また、20年もの標準ベースで最低金利の毎日信組(毎日新聞社の職域信組)は、主宰が調査開始(09年7月~)以来「頑張っている先」として注目しています。2か月ぶりの復活です。
この金利検索機能に登載された金融機関は、下表の通り。489機関で取り扱い商品数が1614、うちフラットが578(全商品数に占める割合35.8%)。国土交通省から発表された民間住宅ローンの実態調査報告書によれば、我が国の住宅ローン取扱機関数は1468であり、登載機関数489は少ない。これは信金+信組+農業協同組合数の違いが原因(表中323対国土交通省調査1208)だが、特に不便は感じないので今後とも現行ベースで継続的に調査していきたい。

◇モーゲージバンクの4月金利は、引き上げられた。証券化市場に連動している特徴柄マーケット直結型の金利動向を踏まえた妥当な動きである。経営意思に左右される部分が相対的に少ないとみてよかろう(全くないかと言えばそこまでは断定はできない)。

◇ネットバンクは、住信SBIネットが4カ月ぶりに動いた。変動金利を除いて固定期間ものは全て下げた。3カ月間変動なしできた調整含みはあったろう。が、今のところは、半月前に発表になるソニーを睨んでの金利水準の調整という従来からの対応パターンに大きな変更は見られないと主宰は見ている。
住信SBIネットの変動金利の引き下げ幅は、3月までのキャンペーン下げ-1.800%が-1.700%に縮小された。
本日より2010年度入り。
銀行によってはウェブサイトのリニューアル化、ローン金利プランの一部呼称変更、引き下げプランの適用変更等が打ち出されたり賑やかに年度がスタートした。信託の一部には10年超の長期ものローンの取り扱い中止を打ち出したところが現れた。モーゲージバンク筋、ネットバンク2行等には、特に目立った変化は見られない。全体的には、住宅ローンを取り巻く環境は、改善する兆しが見えない中、エンドレス化する体力の消耗戦に疲れ、経営戦略を見直す動きが見られ始めるなど、今後の動向には引き続き関心を持ってみていく必要がある。
◇先ず、大手メガバンク筋の金利(下表)は、一見変動が少ない穏やかな新年度入りと想起させるが、個別には環境の厳しさを窺わせるさまざまな動きがみられる。

固定期間10年ものまでの金利変動は据え置き、15年以上では4行の対応が分かれた。三菱東京UFJは20年ものを+0.050%引き上げた。みずほは、15年もの、20年ものをそれぞれー0.050%引き下げた。三井住友は同期間ものを従来の全期間固定金利ローンから超長期固定金利ローンに呼称変更、金利は+0.060%引き上げた。呼称変更は顧客の声を踏まえた行内検討の結果(同行の話)である。りそなは変動なく前月水準に据え置いた。
各行の引き下げプランを反映した適用金利は、以下の通りである。

みずほの引き下げプランの適用対象が変更になった。それは当初期間重視プラン。自己資金20%以上の方専用となったことが変更点。このプランは、住宅新規購入者向けの引き下げプランとして従来からあった。3月までは、新規購入者であれば(もちろん同行の審査をパスした上での話だが)希望すれば自己資金が20%未満でも-1.700%の引き下げ適用が受けられた。自己資金が20%以上あればさらに-0.200%の引き下げが追加され、通計ー1.900%の引き下げとなった。間口が狭められたのである。本年9月30日までに正式申し込みをして、12月30日までにローン借り入れをした場合が対象となる期間限定型でも(この点も従来なかったところ)。
当初期間重視プランの適用を受けられない場合は、全期間重視プラン、全期間固定プランの中から選択となる。今回の変更は、同行からのローン借り入れを検討していた方には、少なからず影響大と言えそうだ。
◇信託は、下表からは中央三井信託の20年もの+0.050%引き上げのみ変動。静かな4月だ。みずほ信託に注目すると前月まで掲載箇所(15年と20年)が空欄である。新年度からの取り扱いを中止したのである。同行によれば、需要動向、システム経費等総合的に検討したうえでの判断によるものとのことであった。経営的に取り扱い継続に問題あり、ということだろう。同業他社(信託に止まらない)の動きに今後要注目である。

引き下げプラン適用後は、次の通りである(みずほ信託は未発表)。

◆こうした金利動向の背景となった長期金利は、下図のような軌跡である。

この一カ月だけを見ると引き上げでもおかしくない。基準日ベースでは、+0.095%(=3月31日1.395%-2月26日1.300%)上昇。3月一カ月を通しても前月末水準を下回った日はなかった。+0.095%の変動では金利改定には不十分かと言えば、そんなことはない。変動幅+0.095%に近い上げが見られたのは最近では2009年4月40日1.430%で3月末比+0.090%があった。この時のことはこちらにも触れたが、長期金利は引き上げ催促のように月間を通して上げ基調。4行のうち3行が引き上げ、1行が一部引き上げだった。
変動が見られなかった今月の動きは、流れの中での据え置きであり、単月だけとらえての上げ下げを断定的にコメントするのは的確ではないと思う。この欄での主宰の基本スタンスには変動はない。今回据え置きとしたことの調整は必ず近いうちに行われるものとみている。
ソニー銀行の2010年4月摘要の住宅ローン金利が下表の通り発表された。

前月まで3カ月連続して引き下げられてきた金利は、上げと下げに分かれた。4カ月連続の下げとなったのは、固定期間2年もの、15年もの、20年もの、20年超。一方、上げは変動金利、固定期間5年、7年、10年である。同行開闢以来の住宅ローン金利の推移は、下図にみるとおりである。

当行が参考基準としているスワップレートの動向は、下図のような推移を辿った。

3月の長野県の住宅ローン金利ベスト3は、下表のとおりです。2月からは大きく変動しているわけではないが、固定期間30年、35年ものは、最低と最高が住信SBIネット銀行と同一である。同行の引き下げ幅の大きさ(▲2.2%)を示していることにほかならない。留意すべき点ではないだろうか。

今月の最低金利提示行はどこか?の3月版です。主宰が住宅ローンアドバイザー登録している住宅金融普及協会の住宅ローン金利情報検索機能を活用して、毎月実施している最低金利提示行はどこか(金利負担額が最も軽い)と最高金利提示行(金利負担が最も重い)は、下表のとおりとなりました。

3月の金融機関業態別住宅ローン金利は、以下の通りです。基準金利が改定基準日直前ベースでは大きく変化しなかったために、全体としては動きの少なかった月となりました。
◆大手銀行4行の住宅ローン店頭表示金利は、下表のとおりです。

各行の引き下げプランを反映した適用金利は、下表のとおりです。プラン・引き下げ幅等2カ月連続変更はありません。

◆信託銀行の3月の住宅ローン金利は、下表のとおりです。独自の経営方針が出てくるのが通例でしたが、中央三井信託と住友信託は据え置き、三菱UFJ信託は固定期間5年と7年のみ改定しただけでみずほ信託のみ変動金利以外は改定という、全体としては動きが少ない印象の月となりました。

◆モーゲージバンクの金利は、下表のとおりです。

◆ネットバンクは、下表のとおりです。大胆かつ積極的な住信SBIネットが3カ月連続の据え置きでした。ソニー銀行についてはこちらで報告の通り変動金利、固定期間金利とも引き下げとなっています。

こうした各行改定の背景となった長期金利の動向は、下図の通りです。

【お詫び】掲載が遅くなりましたことを心からお詫びいたします。2月前半に10日間ほど海外出張が入っておりました。その影響が引きずっておりました。この欄の読者には大変失礼しました。
ソニー銀行の2010年3月適用の住宅ローン金利が発表された。

変動金利、固定金利とも全て引き下げ。前月に続いて3カ月連続の引き下げとなった。その水準は、変動金利2.226%は、2006年11月以来の低水準、固定2年ものは2006年4月以来の、固定5年、固定10年もので2005年10月以来の低水準となった。同行開闢以来の住宅ローン金利の推移は、下図の通りである。

マーケットの動向は、当行が参考基準としているスワップレートの動きは、下図のような推移を辿った。

【お詫び】ソニー銀行の金利改定は、毎月中旬に翌月適用分が公表される。それを受けて当日記は速やかにレポートしている。しかし、今月は海外出張が入り大幅に遅れた。心からお詫びします。


