今月の最低金利提示行は、どこの銀行か?
主宰が住宅ローンアドバイザー登録している住宅金融普及協会の住宅ローン金利情報検索機能を活用して毎月実施している最低金利提示行と最高金利提示行の5月版は、以下の通りとなりました。

主な変動箇所は、固定期間3年物の最低金利を提示した大田原信金。栃木県大田原市に本拠を置く全9店舗からなる信金です。当該住宅ローン商品は、「子育て支援金利優遇 はじめに大きな優遇コース」です。
同商品の通常金利は、年2.6%。初回固定金利は1.1%(同庫のHPには1.5%の優遇とは記載されていません)。これに子育て支援金利優遇措置が上乗せになります。その内容は、18歳未満の子供の人数(原則契約時)に応じて子ども一人目0.1%優遇、二人目0.2%優遇、三人目0.3%優遇が完済まで継続します。上表の0.8%は、二人目までを含めた場合を表示していることになります。
変動していない箇所の代表は、鹿児島銀行です。固定期間15年ものと同20年もので最低金利提示トップの座を5カ月連続(主宰調査対象ベース)して記録しています。同行については、拙著「軽井沢暮らしを始める住宅ローンアドバイスー軽井沢にファーストハウス 都心にセカンドハウス」の中(05・8民間金融機関の住宅ローン(3)地方銀行P143~144)でも次のように触れました。
―鹿児島銀行は、固定期間5年、10年、15年、20年のそれぞれで一番低い金利を打ち出しています(2009年3月執筆時)。それぞれ優遇後の金利は、1.15%、1.45%、2.00%、2.10%。この優遇幅を得るための条件は、①給与振り込み②申し込み時点で「かぎん住まいの会」入会後3カ月以上経過していること③「エコ住宅金利優遇」対象設備を装備していること④少子高齢化対策支援基準(事前)申し込み時点で満22歳未満の扶養家族(子ども)が3名以上の場合または満65歳以上の同居予定の場合などがあります。
―注目の鹿児島銀行にはさらなるセールスポイントがあります。適用金利は、借入時点の金利が適用になるのが一般的になっていますが、同行は申し込み時点の金利が、8ヶ月後の月末まで有効となる仕組みになっています(但し、申込期間に制限あり)。即ち、事前申し込み日、本申し込み日、借入日の適用金利を比較して低い金利を選択できるというわけです。引き続き同行の住宅ローンには要注意ですが、地方銀行という業態柄、誰でも借りることができるわけではないのが、残念ではあります。
固定期間25年、30年、35年といった超長期ものは、旭化成モーゲージの2.55%が最低金利ですが、これはへーベルハウス建築専用の住宅ローンなので、誰でも借りられるというわけではありません。
<追記>重要なことを失念していました。気付きましたので追記します(2009年5月14日)
それは三菱UFJ信託の動向についてです。法人会員制サイトに掲載した「信託銀行 5月の住宅ローン金利と優遇策」(2009年5月3日付)で、次のように指摘しました。
「信託4行の5月の住宅ローン金利、人気の固定期間10年もので+0.05%~+0.30%、20年もので+0.05%~+0.35%と4行間の対応が分かれた格好です。最大の引き上げ幅を記録したのは、三菱UFJ信託です。同行は、今まで指摘してきたように、かなり戦略的な金利運用をしてきました。(中略)今回の金利改定で、同行が全金融機関の中でトップクラスだった10年ものや20年物の金利水準が、どのように変化したかに関心が向かいます。これは後日、金利検索結果という形で、お示しすることにします。」
拙著「軽井沢暮らしを始める住宅ローンアドバイス―軽井沢にファーストハウス 都心にセカンドハウス」では、次のように記しました。
「同行の住宅ローンは、全期間一律優遇型と当初固定期間優遇型の二本のみ。変動金利方式のほか当初固定期間三年、五年、七年、十年、二十年を扱っています。同行の優遇金利水準は低く、金融機関のうち5年1.400%(2009年3月実行金利。以下この項同じ)が5番目、10年の1.65%が4番目、20年の2.100%は単独2番目の低さです。」(P138)
5月の最低金利提示行の中には三菱UFJ信託の名前はありません。前月まで最低を記録してきた7年ものを見ると、同行の金利は1.750%です。これはトップの大東1.600%、群馬1.650%、長野県労金1.700%に次いで4番目の水準です。10年ものは2.000%。トップと0.5%の開きがありますので、順位はカウントするまでもありません。20年ものは2.850%でフラット20の2.820%より劣後しています。同行の住宅ローン戦略の変心(?)が気になるところです。
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