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軽井沢日記TOP » 住宅ローン, 住宅ローンアドバイザー » サブプライムローン問題5-譲渡検討と運用の基本精神
2008/12/1 月曜日 at 9:29:21

サブプライム関連保険 損保ジャパン、譲渡検討 今後の損失拡大防ぐ ―今朝の日経新聞3面に掲載された記事の見出しです。記事は、同社が保有する9月末保証残高約27百億円のうち、下期に7百億円の損失を計上して今期中に損失を1千億円見込、更に持参金つきで保証保険契約を第3者に引き取ってもらう計画というもの。買い手が見つかるかどうか不透明だと指摘していました。

同社の保証保険問題については、過去2回にわたってここでも取り上げました。1回目はちょうど1年間前(こちら)です。かつて損保各社が保証保険事業で経営的に痛い目にあった学習効果が経営に活かされていない。時間の経過が過去を忘れさせ、今日的状態の中では問題になることはないだろうとリスクに真摯に向き合わなかったことが同じ轍を踏んでしまったと思わず声に出したのでした。2回目は半年前(こちら)です。同社が保証保険事業から撤退を決めたと報道されたことに対して、2度あることは3度ある、と経営としての軸がブレルことのないよう期待する声を発信しました。

さて今朝の報道から、同社は早く保証保険関係をB/Sから外してしまいたいとの意識が強いことを感じます。持参金つき売却をしてでも同社グループ以外の第3者が引き取ってくれるのがベスト。次善の策は、連結B/Sにオフの先が引き取ってくれたらベター。これらがダメなら単体B/Sから少なくともオフにしたい。とうシナリオが見えてきます。経営者の当事者意識がどうも感じられません。

私の手元に27年前に書いたセピア色の「部長挨拶原稿集―資産運用者としての心得」なるものがあります。入社して10年経過した当時の小生が、我が国トップ生保の与信調査マンとして5年6か月、与信担当者として3年経験したことをベースにして、当時の部長が行う全国規模の社内会議等でのスピーチのライター役をした時の原稿控え集です。

それをひも解くと、挨拶の冒頭は、資産運用の基本精神から始まります。①資産運用の安全性に責任を持つ、②長期的観点での運用姿勢を心掛ける、③社会性への配慮を忘れない、この3点が基本として挙げ、これに有利性(収益性)・弾力性(多面的な思考)・総合性(取引関係も視野に)を加味して運用することが大切である。そして、資産運用の安全性ではこう触れました。生保会社が潰れるときは、資産運用の不健全さが原因となる場合が多いので、資産運用担当者は責任を持って健全な運用を心掛けるよう努めてほしい。更に、取り扱う金額が巨額であり、金銭感覚がマヒしないよう心掛けてほしい、とも。

27年後の今日、改めて読み直してみても少しも色褪せたことは言っていません。それどころか今問い直されなければならないのは、まさしくこうした資産運用者の当事者意識を持った基本精神の立て直しではないか、そんな気さえ強くします。


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